T’s Line blog-映画についての備忘録-

兼業主婦が仕事と子育ての合間に見た映画などについて、さらにその合間に綴るブログです。ブログタイトルのTは好きな俳優さんのお名前のイニシャルがことごとく「T」なため。LineはTのうちのお一人の主演作、新東宝「地帯シリーズ」から拝借しています。。

平成が終わる頃に出会った昭和のハンサムが令和でもかっこよかった件。

 

今回は映画の備忘録でも図書館の備忘録でもなく、ブログを書き始めたら我が身におきたスペシャルな出来事についてのお話。

 

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で、まずはスペシャルなことが起こるまでの、ハンサムさんへのハマりっぷりを時系列で(!?)振り返ってみます(誰得)

 

平成29年12月「ゴールドアイ」(昭和45年作品)の第1回を東映チャンネルで視聴。

これがブログを書き始めるきっかけ。この作品の存在は、シルバー仮面になる前の柴田くん=柴俊夫さんがテレビドラマ初出演した作品として以前から認識していて、その作品、ようはデビューしたての柴さんが見られる!ということを楽しみに第1話の放送を見ました。これ、どれくらい楽しみにしていたかというと、横浜の放送ライブラリーとかさいたまや渋谷のNHKアーカイブスなどに、過去の出演作を見に行ったりしたくらい好きな俳優さん。つまり、念願の作品が観られると思って大興奮。

kinakossu.hateblo.jp

 

というわけで、柴田くんが見れることをめちゃめちゃ楽しみに鑑賞した第一話と第二話。録画してたビデオを見終った後の2017年12月10日のツイートは・・・

 

録画してたゴールドアイの一話と二話見終わる。1970年の作品ってことで、「戦中派のセンチメンタリズムですか!」とか若者側が言っちゃうというこの空気感。ドラマ自体はアクションもスピード感あって普通に面白い!

 

民間の特務機関?って設定はかなりファンタジーな感じがあるけど、ボスが元兵士の諜報員とかいう設定が可能な時代なので、なんだかそんな組織がありそうな感じがしてしまうw

 

 

柴さんは若くてかわいい好青年だし、高松さんは頼れる中堅って感じだし(リアルタイムではおじいちゃんの記憶)。あと、今回初めて拝見した吉田輝雄さんって役者さんがかなりイケメンである。ウィキ調べたら映画全盛期に活躍されてた俳優さんなのね。テレビは脇が多かったとかで、そら、知らんはずだ。

 

 

ハンサムタワーズ、さもありなんって感じの格好良さ。

 

はい、冷静にツイートしているようですがw柴さん目当てだったのに、初めて見た時から「誰なの、このかっこいい人!」になっていて、柴田くんの出番の少なさに凹むでもなくw速攻で調べて「ハンサムタワーズ」に行き着いています( ̄∇ ̄) この記事のTOP画像は第一話の吉岡さん初登場シーン。富士スピードウェイで車を走らせていたら(吉岡さんの表の職業はレーサーなのかな。もっとこの番組が続いていたらその辺りも掘り下げられていたことでしょう)、ボスから呼び出しの電話がかかってしまったところ。吉岡さんは最初からボスの呼び出しに文句を言っていて、007のよう(007大好き)。そんなスマートなキャラクターが似合っていて、こんな俳優さんがいたのか!っていう驚きの瞬間、私にこの超イケメン俳優の存在を教えてくれた瞬間でした(・∀・)

 

基本的に封切り作品も含めて、邦画そのものに殆ど興味のなかった私。上の世代の俳優さんとなると、子供時代にテレビで観ていたドラマ(主に大映ドラマw)に出ていた方しか分かりません(だから、若林豪さんとかは知っていたわけですが)。なので、この時の吉田輝雄さんの印象は「昔の二枚目俳優」ではなくて、超イケメンが目の前に突如現れた!という感じ。そして、スタイルの良さも顔の良さも洗練されていて現代的ヾ(o´∀`o)ノ

 

ハマったら追い駆け出すオタク気質。その年の年末はU-nextで配信されていた「網走番外地」や「日本暗殺秘録」を観て過ごすことに(なんちゅう年越しw)。

 

年始はまたこれ、私を狙ったのか?と言いたくなるようなタイミングで発刊された「僕らを育てた俳優のすごい人」を読んで、せっせと吉田輝雄と日本の映画史について知識を習得していきます。

僕らを育てた俳優のすごい人 吉田輝雄編

僕らを育てた俳優のすごい人 吉田輝雄編

 

 

1960年から続く怒涛の映画出演、68年からいきなり凄いタイトル(・・;)の映画出演が続くこと、そして1970年になって映画出演がぱったり途絶えてしまうこと。Wikipediaで見ていたフィルモグラフィーの謎がわかってきます。これ読んで、この後ほかの作品をいろいろ見るようになって、そういう経歴―自分の俳優としての価値やイメージより恩師についていくことを優先した―の人で、そんな人間性が役を通して伝わってくるから一気にファンになったのかも!とか一人いろいろと妄想を捗らせることにw

 

平成30年1月6日 ラピュタ阿佐ヶ谷で「今年の恋」(昭和37年)鑑賞。

U-nextやAmazonなど配信でみられるものを一通り年末に見終わるとwあとはどうやって作品を観ればいいんだろ?となって都内に沢山ある名画座の存在を知ります。で、なんと、このタイミングで「今年の恋」の上映をしている!悩みに悩んでw2日前にパパに「阿佐ヶ谷に映画を観に行きたい!」と突如伝え、息子のことを託し、ラピュタ阿佐ヶ谷へ(追っかけやん)。いや、もう、これ、さらにドツボにはまりますよねw「今年の恋」の上映中、出てくるたびにハンサム過ぎて一人で思いっきりニヤけて観て、劇場で売っていたマルベル堂のブロマイドを買って帰宅(゜∀゜)正さんの格好良さの余韻をひきずって、電車の乗る方向を間違える始末w

 

その後は、近所のTSUTAYAには置いてないけど、ソフト化されている作品を観るにはどうすべきかと、TSUTAYAディスカスに登録して「地帯シリーズ」や「古都」などを借りまくり、Twitterに映画の感想と「輝雄様カッコいいヾ(o´∀`o)ノ」と書き連ねる日々(笑)

そして気付いたのです!映画を見終わった時の感じ(主に“いかにカッコよかったか”ということについてw)を自分の中で反芻するのにTwitterじゃ不便すぎることに!そこで「ブログにしちゃおう!」と相成りました。(ここまでの文章長いなw)

2月に「ゴールドアイ」の放送が終わってしまって吉岡さんロス、ですが、

平成30年3月

「決着」(昭和42年作品)

 

平成30年4月

「続・決着」(昭和43年作品)

「真赤な恋の物語」(昭和38年作品)

 

と、幸運なことにソフト化されていなかった作品を東映チャンネルや映画館で観る機会が続き、「吉田輝雄がいかにカッコよかったか」をどこかに向かって言いたいがために!ひたすらブログを更新することに(「羅生門」とかつなぎの状態だよw)。

 

松竹大谷図書館に1日中引きこもったり、TSUTAYAになかった「女王蜂と大学の竜」と「女巌窟王」を借りるためにDMMに登録したり(その後結局前者のほうは中古で購入)、雑誌「映画秘宝」のバックナンバーを買ってインタビューを読んだり、と思いつく限りの方法で出演作品に触れまくり、Twitterで「輝雄さんかっこいい!」って言い続けていたら、下村健さんからリプをいただけるようになってインタビューされた時の話を教えていただいたりとか、もう、ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪して過ごす日々w

そんな折、当ブログにMKB様からのコメントをいただきます。MKB様、輝雄さんのお知り合いで、なんと、拙ブログを輝雄さんもご覧になっている、とのこと。いや、もうね、「あこがれの先輩に読まれないことを前提に、いかに先輩のことが好きか書き綴った日記」みたいな調子のブログを(笑)まさか、その”あこがれの先輩”に読まれてしまっているわけです!恥ずかしすぎ!

 

このブログには昨年の7月に「犯罪のメロディー」の感想を更新したのに始まり、「爆弾を抱く女怪盗」「女弥次喜多タッチ旅行」「愛染かつら」「100万人の娘たち」「泣いて笑った花嫁」と、通常の方法(DVDソフトやテレビ放送、ネット配信、映画館での上映など)では、ブログを初めてからの期間で観ることができない作品の感想があります。これらはすべて、MKB様が持っていらっしゃったものから提供いただいて観ることができた作品(ありがとうございます!)で、このやりとりを通じて、MKB様が輝雄さんとお話されたことなどを教えていただいたり(私と同じように「ゴールドアイ」の再放送をきっかけにファンになった女性は他にもいらっしゃって、お店に直接電話をかけられた方がいたことなども教えていただきました(笑))、メールで何度もやりとりさせていただくようになりました。

 

と、そんな素敵な機会をいただいているうちにあっという間に迎えた令和元年も2カ月を過ぎたころ。MKB様から、「ある大きなプレゼントを送りますよ」というメールをいただきました。

そしてメールから4日後、「伊勢佐木町ブルース」と一緒に届いたのがこちら!

 

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私の名前と“縁に感謝”の言葉。ファーッ(≧∇≦*)ってなりますやん。(しかも達筆でいらしてさらにステキってなるし!)

 

MKB様からのお手紙も添えられていて、MKB様から輝雄さんへ私へのサインをお願いしてくださり、快諾していただいた、とありました。そしてこのメッセージについて。。。

 

吉田さんはサインにメッセージを込める習慣がありまして今回は「縁に感謝」。この時期に長らく放送のなかった「ゴールドアイ」が陽の目をみたことによって、【私】さんが吉田さんの旧作をおってブログに紹介してくれるようになったのも「縁」であるとのことで、お互いにその「縁」に感謝をささげたいとのことです。

 

ファーッ(≧∇≦*)ってなりますやん(2回目)。そして、私が嬉々としてw書き記しているご出演作の感想について、

 

ただ褒めそやす一方ではなく、良くない部分もちゃんと指摘しているというその見巧者ぶりに吉田さんはとても感心していました。

 

ファーッ(≧∇≦*)ってなりますやん(3回目)。

 

沢山の主演映画を撮り、また、名匠・名優とたくさんの作品を撮られた方が、東京の隅っこのほうで、好きすぎてブログ書き始めちゃったただの兼業主婦(しかも、「演技が硬いw」とか何様だよ、みたいな感想にも怒るでもなく、読んでいただいて)にこんなにステキなメッセージをくださって、私が勝手にw妄想していた”そういう経歴―自分の俳優としての価値やイメージより恩師についていくことを優先した―の人で、そんな人間性が役を通して伝わってくるから”っていう部分が、やっぱりほんとにそうなんだわ!って思えて、そのかっこよさにあらためて(〃゚∇゚〃)となったのでした!

 

というわけで表題。

平成がもうすぐ終わるという頃に放送された昭和45年の「ゴールドアイ」で初めて出会った吉岡さん=吉田輝雄さんは、想像通り、いつまでもステキでかっこよい方で!好きって言い続けていて良かったなぁ、って思うのでありました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶